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チームの力で、高品質なリハビリを提供する

インタビュー

インタビュー

vol 01.

相原 忠洋
リハビリテーション部 部長

急性期から回復期、そして生活期へ~人生再構築を支えるリハビリテーション

 間中病院は脳神経外科を中心に、長きにわたり地元の基軸病院として発展し、「脳外は間中さん」と言われるように、小田原の皆さまに認知され、愛されてきました。
 近年では回復期リハビリテーション病棟、訪問リハビリテーション部門を開設し、急性期、回復期、在宅での生活期まで、シームレスなリハビリテーションを提供する体制を整え、地元の皆さまおひとり、おひとりの「生活の安心」を支えるべく、努力を重ねております。当院には小田原で生まれ育った職員も多く在籍し、患者さまと同様の文化的背景を持ち合わせています。そんな私たちが、ご入院中の方々や自宅に復帰された方々の不安に共感し、全力でおひとり、おひとりの人生再構築を全力で支えて行きます。

私たちのリハビリテーション…「人」の力を信じること

 私たちが目指すリハビリテーションの基礎は「人」です。リハビリテーションは、人が人を支え、各々の主体的な人生を、支え、支えられながら再構築する過程でもあります。支える人、支えられる人、双方に優位性は無く、人に共感し、人の機微を感じ、互いに人として成長する過程でもあります。
 当院には現在40名余りの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が常駐しています。人生の再構築を支える私たち専門職は、より質の高い治療サービスを提供するために研鑽することは日常業務の一環です。しかし、それらを患者さまおひとり、おひとりに適切に提供できなければ、私たちの存在意義はありません。
 リハビリテーション部では職員ひとり、ひとりが主体的に成長できるよう、患者さまおひとりにかかわる複数人のセラピストを一つのユニットとし、治療業務を協業する組織体制をとっています。その中で、互いの考えを出し合い、共有し、相談しながら、人が人を支えるシステムの中で互いの成長を助けます。また若年セラピストに対してはOJTを積極的に推進し、常に「患者さまを支える人であり続ける」ために、皆で支えて行きます。「業務」に不慣れな新人職員に対しては、業務量を相談しながら調節し「それぞれの人が、それぞれに出来ることを、できるだけ頑張る」という考えのもと、丁寧に支えながら成長を後押しします。
 こうした「人」の力を信頼して、各々がその時々に最高のパフォーマンスを発揮できるよう促しながら、患者さまおひとり、おひとりを「支えて」行きます。

それぞれの役割を持つ専門職が協業する集団…「人を支える」ために必要なこと

 当然なことですが、人を支えようとする人たち、すなわち当院職員同士には互いの支え合いも必要です。私たちはその基盤となる円滑なコミュニケーションを非常に重要視しています。ひとりの患者さまを支えるために、多くの専門職が結集し、ニーズに寄り添ったリハビリテーションを模索すること、これは日常的です。専門職同士ですので、互いの理念がぶつかり合うこともあるでしょう。時には多少のリスクがあったとしても、患者さまの人生の活路を切り開くために、過酷なチャレンジを先導すべき場面もあります。その際には患者さまの気持ちに共感するだけでなく、協業する者同士、互いの専門性を理解し、尊重し、率直な意見交換を行うことで、果敢に攻め、そして克服しようと試みます。リハビリテーション部のセラピストのみでは到底成しえないことも、多くの協業する専門職の仲間の支えを得て、時には私たちには気が付かない患者さまの声を仲間から代弁してもらうことで、多くの課題を克服する糸口を掴むこともできます。こうした助けも得ることで、私たちは患者さまの人生再構築に貢献し続ける事が出来るのだと信じています。 
 私たちはこのような日々の臨床で、人が持つ温かさ、やさしさ、強さ、そして人が持つ無限の可能性を信じながらリハビリテーションを展開し、同時に私たちも成長して行くのです。

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